埼玉大学教育学部附属特別支援学校

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教育目標

小学部 教育目標

一人一人の実態に応じた適切な教育を行い、生活に即した学習や体験的な学習を通して、さまざまな活動に興味関心をもって生き生きと取り組む児童を育成する

小学部の児童は生活年齢による経験の少なさから興味関心の幅が狭い傾向がみられる。よって、教員は、児童の障害や発達の実態、興味関心を的確に把握し、様々な物事にすすんで取り組めるような教育活動を展開することが重要である。そのため、意図的に生活に即した学習や体験的な学習を組み込み、児童がその興味関心に基づきながら、伸び伸びと遊んだり、学習や運動に生き生きと取り組んだりすることができるようにしていく。

また、小学部では、発達上、生活上の課題を改善・克服することのみならず、児童の好きなことや得意なことを活かしながら、「よさ」を伸ばしていく視点も大切にしていく。それは、小学部の児童が、もてる力を最大限に発揮し、自己実現する上で必要な要素である。

様々な興味関心のもてる学習活動を展開する中で、物事にすすんで取り組む意欲、身辺処理に取り組む習慣、心身ともに健康な生活のできる能力、周囲の人と共に生活していくための基礎的な態度や技能、それらを支える認知やコミュニケーションの力の育成をめざしていく。さらに、成功経験を積み重ねて自己肯定感を高め、将来を豊かに生きる力につなげていく。

小学部では興味関心が大切ということを押さえて、授業づくりや指導の手立てを考えていく。

小学部で目指す子ども像

がんばる子(物事に興味関心をもって、生き生きとがんばる子 ※自立にむけた姿)

  • 興味関心をもって、物事を見たり聞いたり遊んだりすることができる。
  • 日常生活に必要な基本的習慣を身に付け、自分から取り組むことができる。
  • 活動の流れを見通し、自分から学習に取り組むことができる。
  • 体を動かす楽しみを知り、自分から体を動かすことができる。
  • 集団の中で自分の役割がわかり、自分から取り組むことができる。

なかよくする子
(友だちや大人に興味関心をもって、自分なりの方法でかかわる子 ※社会参加にむけた姿)

  • 一人一人の方法で、友だちや大人にあいさつや返事ができる。
  • 友だちや大人を受け容れたり、気持ちや要求を伝えたりできる。
  • 集団活動に参加したり、大人や友だちと一緒に仲良く活動したりすることができる。
  • 簡単な約束や基本的なルールやマナーを知り、守ろうとすることができる。
  • 身近な自然や事物に興味・関心をもつことができる。