埼玉大学教育学部附属特別支援学校

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進路指導

進路指導の基本的な考え方

少人数ならではの「丁寧な進路指導」

狭義の進路指導は「卒業後の進路先を決定するもの」という、いわゆる出口指導になります。本校では、それを発展させ「卒業後豊かに生活していくためのもの」という考えで進路指導に取り組みます。具体的には「将来像」にある一人一人の「家庭」「職場」「余暇の場」をもとに、総合的な進路指導ができるように取り組んでいます。

将来像にもある通り、卒業後の生活は仕事が中心になることが多いですが、それ以外に家庭での生活、余暇の時間の使い方も重要になってきます。そんな卒業後の生活全般を見通して実習から実際の就労先の選択まで、面談や日々の連絡を通して個別に相談を行いながら取り組んでいき、その実現のために、小学部から高等部まで体験的な学習を意図的、計画的に進めていきます。

また、本校は1学年1クラスという少人数制になります。そのため、一人一人に寄り添った「丁寧な進路指導」が可能になります。例えば高等部では学部内の教員全員が、一人一人の進路方針を把握するための会議を設けている点や、保護者の方の希望があれば担任や進路指導主事と個別に面談を行う時間を設定しているという点です。それらを通して、より「個に応じた進路指導」の実現を目指しています。

卒業後も、3年間に渡って年に1度アフターケアの機会を設けながら職場への定着を支援していきます。そして、しいの木親の会の活動を通じて、卒業後も関係を保ちながら、一人一人が生き生きと生活し、活躍していけるように支援していきたいと考えています。

進路だより

令和6年度

令和5年度

本校卒業生の進路状況

進路先令和2年度令和3年度令和4年度令和5年度
一般就労
就労移行
就労継続支援A型
就労継続支援B型
生活介護
自立訓練
地域活動支援センター
進学
在家庭

本校の進路指導の進め方

学校教育目標

自己実現を目指して物事に積極的に取り組み、生き生きと社会生活のできる児童生徒を育成する。

学校教育目標を踏まえて、キャリア教育の視点から、小・中・高の各学部で学校を通した系統的な進路指導を目指していきます。その中では、個に応じて作成される「将来像」も視野に入れながら、一人一人にふさわしい進路指導、日々の指導につなげていきます。

小学部の目標 「基礎・基本の確立」

◎日々の授業における取り組み
*基本的生活習慣の確立
*生活にかかわる基礎的技能・知識の獲得
*対人関係の基礎の確立
*当番や係活動等役割分担の遂行 

中学部の目標 「生活経験の拡大」

◎小学部の学習の成果に基づいた継続的・発展的な取り組み
*思春期にふさわしい基本的生活習慣の獲得
*生活技能・知識の獲得
*基本的な対人関係・コミュニケーションスキルの獲得
◎働く喜び、働くための基本的態度の育成
*作業学習 生産したものを仲間や家族と分かち合い、働く喜びを体感
*校内実習(中3)

高等部の目標 「卒業後の生活に向けて」

◎中学部の学習の成果に基づいた継続的・発展的な取り組み
*社会的マナーの獲得
*生活技能・知識の獲得
*対人関係・コミュニケーションスキルの獲得
◎働くための基本的態度、技能の獲得
*作業学習 外部への販売に耐えうる製品を生産し、働く責任を学ぶ
*校内実習・校外実習

卒業後の目標 「将来像の実現」

◎アフターケア
*進路先への定着状況の把握(3年間:旧担任や進路担当が進路先を訪問)
*しいの木親の会、諸行事における相談

進路関係行事