埼玉大学教育学部附属特別支援学校

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【中学部】6月 授業の様子・高等部体験/現場実習体験

先週まで高等部は前期の「現場実習」に取り組んでいました。高等部では4週間の「現場実習」を年に2回実施します。「現場実習」では、卒業後の就労等を目指して校外の企業・施設等で行う「校外実習」と、校外実習に向けて働く態度や技術面の向上を図る「校内実習」を行います。

中学部では、生徒が高等部の活動に見通しをもち、円滑に接続できるように、1年次に「現場実習」の見学(後期)、2年次に半日程度の体験(後期)、3年次に1日を通した体験を行っています。

今回の現場実習では、3年生が高等部の見学と現場実習体験を行いました。校内実習には3つの作業種があり、3年生は手帳解体(リサイクル)の作業に取り組みました。

市販の手帳は、カバーには合皮やビニール、表紙には厚紙、各ページは普通紙、インデックスはビニール加工やすべり止め加工、スピン(しおりひも)は布・紐など、部分によって様々な素材が使われています。リサイクルするためには、それぞれの素材別に分解し、素材ごとに次のリサイクルの過程に送る必要があり、その解体の工程を請け負っています。

さらに、手帳には様々な大きさ・形状があり、その手帳ごとにデザインや内容も異なるため、手帳の種類に応じて解体・分別することが必要になります。

はじめは、慣れない作業やいつもと違う雰囲気に戸惑う様子も見られましたが、作業に慣れるにしたがって、目標をもって取り組んだり、活動に見通しをもって取り組んだりする姿が見られるようになりました。

3年生は、1年間を通して「はたらく」ことについて体験したり、考えたりする学習を行っていく予定です。先日の埼玉大学のOB訪問や今回の高等部見学・現場実習体験を通して、自分のよさや得意なことに気づいたり、働くこと・進路についてイメージをもっていってほしいと考えています。

(2023.06.30更新)