埼玉大学教育学部附属特別支援学校

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【中学部】6月 作業学習・紙すき班

紙すき班は、葉書づくりを進めています。

それぞれの役割や、各工程の内容をよく理解して、どんどん作業に取り組む姿が見られます。

ちぎった牛乳パックをミキサーにかけ、色紙を混ぜてパルプ液を作ります。

パルプ液を決められた量だけ型に流し込みます。

すべて流しこんだら、型をはずして、アクリル板を載せて、まずは手で水気を切ります。

最後の仕上げに、プレス機でさらに絞って乾かします。

一人一人が分業して工程を担当し、みんなで力を合わせることで製品が出来上がります。

中学部の作業班では、ただ作るだけでなく、実際にお客さんに手渡したり、直接接客をする活動に全員がかかわるようにしています。将来、もし製造業や生産現場に就職すると、自分が作った製品がどのようにお客さんたちに渡り、どのように喜ばれているか、どう使われているのかが見えづらかったりすることもあります。だからこそ、中学部の段階では、製品を作るだけでなく、それらがどのようにお客さんの手に渡るのか、お客さんはどんな反応をするのかを知り、「喜ばれる」経験を重ね、自己有用感や自己効力感を育てたいと考えています。そして、そのような「喜ばれる」経験があるからこそ、各職場・産業の中で自分が担っている仕事が社会の役に立つ、社会に参加しているという実感につながると考えています。

今年も紙すき班、農園芸班の製品をお配りする機会があると思いますが、その際にはぜひ製品の感想などをお寄せいただけたら幸いです。

(2024.06.03更新)